スポーツ食育とは
スポーツ食育とは
スポーツ食育とは、スポーツ選手が試合で最大限の能力を発揮できるよう食を通してサポートすることをいいます。
また、試合に向けての食だけではなく、ケガを予防する為の食や、ケガをしてしまった後の回復に向けた効率の良い食などサポートをすることをいいます。
目的によって食事の摂り方は異なります
様々なスポーツ、様々なポジション、更には選手の目的(目標)によって、最適な食の摂り方は変わってきます。
ただ食事をすれば良いというものではなく、しっかりとした摂り方をすれば、身体の動き(キレ)が良くなったり、筋肉が付きやすくなったりとスポーツにおける効果を発揮しやすくなります。
スポーツ選手と食事と栄養
スポーツ選手が練習の成果を発揮し、試合で勝利を収める為には、ベストコンディションをなるべくキープすることが大切になります。
強靭な肉体は、毎日食べている食事から作り上げられています。その食事の摂り方によって、トレーニングの効果は左右されてしまいます。
例えば、貧血気味と感じた場合には、鉄分を多く含む食事を摂るようにします。また、疲れやすいと感じる場合には、ビタミン不足の可能性があります。
このように食事の質や、栄養バランスの乱れが選手のコンディションに大きな影響を及ぼします。
また、選手にとって食事の質だけではなく、摂取する量も重要なポイントとなります。
一般男性の一日の消費エネルギーは、2500kcalとされていますが、ラグビー選手の場合には、4500kcalを消費するので、大きな差があることがわかります。
身体を構成する5大栄養素
身体を動かすエネルギー
糖質と脂質は、身体を動かすために必要なエネルギーになります。
高い強度の運動では主に糖質が必要になりますし、長時間の運動をする上では、脂質もエネルギー源として必要になります。
身体づくりに必要な要素
タンパク質とミネラルは、骨や筋肉や血液を作り出します。
特に育ち盛りの成長期の選手には必要な栄養素になります。身体の大部分はたんぱく質でできていますので、強い身体を作るには、魚や肉などの多くのたんぱく質を摂ることが必要です。
体調を整えベストをキープ
ビタミンやミネラルが不足すると身体のコンディションに影響がでやすくなります。
摂取することで免疫力を高めたり、代謝昨日を活性化させたりする働きがあります。縁の下の力持ち的な存在で、ビタミン・ミネラルも重要です。
スポーツ栄養士の役割
スポーツ栄養士とは、管理栄養士であり、なおかつ「スポーツ栄養の専門家」です。公益社団法人日本栄養士会、公益財団法人日本体育協会の共同認定による資格です。
公認スポーツ栄養士は管理栄養士の資格を保有している方のみが受験できる資格で、
公認スポーツ栄養士は2017(平成29)年10月現在、日本国内では253名しか認定されていません。
トップアスリートの栄養管理に関わらず、特定保健指導・学校・健康増進・ロコモティブシンドローム予防・リハビリテーションの場で、「食」に関わる全てのマネジメントで、健康増進と競技力向上を、トータルにサポートします。
競技者、監督、コーチ、トレーナー、競技団体などのスポーツの現場から、競技者の栄養、食事に関する自己管理能力を高めるための栄養教育や、食環境の整備等にいたるまで、栄養サポートに対するニーズは高まっています。